Nov 15, 2017

においの記憶を連鎖する


私が小学生の頃の話です。

学校から帰宅し玄関のドアをあけると。
とても美味しそうなパンの香り。

どうして焼き上がったばかりのパンの香りは
あんなに良い香りがするのでしょうね。

私はランドセルを置きながら、
網の上で冷ましている焼きたてのパンに目をやり。

そして母に聞くのです。
「今日、チョコレートのパンはある?」と。

それから、私はまだまだ暖かいパンを手に取り、
トロッと溶けたチョコレートの入ったパンを食べるのが好きでした。

だいたい横に三本切れ込み(クープ)入りがチョコレートで、
模様のないものは翌日の食事用パン。

でも、たまに模様無しの丸パンしかない時もあり。
どれかにチョコレート入れたけれど、わからなくなっちゃったよ、
と言われた日もありました(笑)

匂いをかいだり、色を見たり、探し当てるのも楽しみでした。

後日母に、どうして昔はパンを焼いていたのかと問うと、
「近くにパン屋が無かったのよ」とのこと。

自然の多いところでしたが、望む食材が手に入りにくく、
週末毎に車で買い出しに行く必要がありました。

食べられないならば、焼こう。そう思ったのでしょう。

そのおかげで私には匂いと共に残る、懐かしい記憶があります。

・焼きたてのパンが美味しいこと
・好きなチョコチップパンがあったこと
・たまにチョコの固まりが溶けずに残っていること
・形を作るのが難しかったこと
・粉をパンやさんで分けて貰っていたこと
・パンは膨らむこと
・オーブンは重たくて危ないこと
(ガスコンロに乗せて使っていました)

今は、パン屋もあるし、わざわざ焼かなくてもよいのですが、
子どもたちにも、こんな匂いの記憶を作ってあげたいなと思い、
自宅仕事の合間に食事もせずにせっせとパンを仕込んでみました。

焼き上がり、冷ましているところで、
子どもたちが帰宅し、玄関のドアをあけました。
「パンだ!」「どうしたの?焼いたの?」

そして割とすぐに遊びに来た友達が、
玄関先で「すげーいいにおい!!」と。

娘はちょっと自慢げに「ママがパン焼いたの」
息子は何でも無いことのように「ああ、ママが焼いたパンだよ」

細かいところだと、見た目はあまり良くないけれど、
子どもにはきっとあまり関係ないはず。

外遊びから帰ってきたら、おやつにしましょうね。

味は大丈夫!美味しかったですよ。

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